自宅のEV充電を補助!東京都の制度を解説【一軒家】【マンション】

電気自動車(EV)のメリットの一つは自宅で充電できること

自宅に充電器を設置することで、給油(充電)に出かける手間が省けます

では、自宅に充電器を設置するための費用はどのくらいでしょうか?

それは、東京都の補助金でどの程度カバーできるのでしょうか?

この記事では、EV自宅充電の基礎知識  東京都の補助金について解説します!

EV充電器設置にはかかる費用とは?

EV充電器には大きく分けて2種類があります。

急速充電器普通充電器です。

急速充電器は、比較的速く充電できる代わりに、設置費用が高く、利用料金も割高です(ガソリン代と同等)。

そのため、外出先で休憩がてら充電を継ぎ足すような使い方が向いていて、高速や国道沿いに多いです。

高速SAの急速充電器

一方、普通充電器は、充電に半日程度かかります。

代わりに、設置費用が安く、機器代が数千円、設置も数万円から可能なものもあります。

充電にかかる費用も基本的に家庭用電気代だけなのでガソリン代より割安です。

そのため、自宅充電に向いているのは「普通充電器」と言えるでしょう。

自宅で車を止めている間に充電ができれば、普通充電器の遅さはあまり深刻な問題にならないからです。

ただし、普通充電器の中でも機種によってかかる費用は異なります。

コンセントタイプの普通充電器

コンセントタイプの充電器は最も割安な選択肢で、機器代が数千円で済みます。

自宅の駐車場にコンセントを設置し、EV用の車載充電ケーブルで車とそれをつなぐことで充電します。

コンセントタイプのEV充電器
パナソニックの公式サイトより引用

設置工事が必要で、電気配線の状況によって設置費用は異なります。

安くて数万円、高くて10万円台といったところでしょうか。

ただし、一部の自動車メーカーでは充電ケーブルが別売りになっている場合もあり、注意が必要です。

ケーブル一体型タイプ

コンセントタイプでは、車に乗せている充電ケーブルを出して、コンセントと接続する必要があります。

そのような手間を省けるのがケーブル一体型タイプです。

代わりに、価格は高く、機器代だけで20万円以上かかります。

ケーブル一体型タイプのEV充電器
パナソニックの公式サイトより引用

つまり、自宅への充電器設置費用には一基あたり、数万円~数十万円かかります。

それに対して、東京都はどのような補助金を用意しているのでしょうか。

一軒家での設置補助金

一軒家(戸建住宅)の充電器は原則、国の補助金の対象外です

それは裏を返せば、補助金を用意しなくても十分割に合うということでもありますが、

東京都独自の制度公式サイト)では補助の対象になります。

補助金額は一基あたり25000円

コンセントタイプの充電器なら、設置費用(機器代・工事代)の多くを賄うことができるでしょう。

ただし、補助金を受け取るには条件があります。

それは再生可能エネルギー100%の電力契約をしているか、太陽光パネルを設置していること。

これらの条件を満たしていると東京都のEV購入補助金も上がるので、

国の補助金に上乗せ! 東京都独自のEV補助金

EV等を購入すると、国から最大85万円の補助金をもらえる のはご存じでしょう。 東京都では、都独自の補助金を上乗せすることで、EV等とガソリン車の価格差をさらに縮めて…

既に太陽光パネルを設置している人にはEV購入・充電器の設置はおすすめですし、この機会に電力契約の切り替えや太陽光パネルを設置するのもありでしょう。

マンション等での設置補助金

マンション等の集合住宅の場合、管理組合での合意形成など、EV充電器を設置するにはハードルがあり、

一台の充電器を複数人で使うことが多く、比較的高性能な充電器を設置するため、やや設置費用は高くなります。

マンションでのEV充電(シェア型)のイメージ。国のリーフレットより

その代わり、補助金額は圧倒的に手厚くなります。

ほとんど費用負担なく充電器を設置することも可能です。

都のリーフレットより引用

より具体的には、普通充電設備を設置する場合、東京都は、機器購入費用の半分工事費用の全額を補助します。

機器購入費用のもう半分は国の補助金を併用することで賄えるので、実質的な負担がほぼゼロになります。

ただし、補助金の乱用を防ぐために様々な条件があるので注意が必要です。

例えば、補助金の額に上限がついていて、その上限額は一基目なら高く二基目以上は低く設定されています。

つまり、一基目を設置する場合は補助金の額を使って費用を実質ゼロに抑えやすいですが、それ以上設置する場合補助金の額は小さくなるということです。

都のリーフレットより引用

なお、マンションでの充電器設置を実際に進めるには、管理組合での意思決定が必要な場合が多いです。

都のリーフレットより引用

正式な意思決定の前には、

無料で相談できる東京都マンションアドバイザーや、東京都の開いている無料相談会やオンラインセミナーでアドバイスを受けたり、

充電サービス企業(一覧)に相談・見積もりの依頼をしたりすることが必要でしょう。

東京都の動画も参考になります↓

まとめ

電気自動車(EV)は自宅で充電することで、便利に使うことができます。

一軒家の場合でも、集合住宅の場合でも、東京都は自宅のEV充電器設置を補助してくれます。

マンションの充電器設置についてもっと知りたい方は、東京都の公式サイトがおすすめです。

TOP - 東京都マンションEV充電器情報ポータル (tokyo.lg.jp)

一軒家の自宅充電についてもっと知りたい方はこちらの記事もおすすめです。

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また、東京都のEVに関する政策は、これらの制度だけではありません。

例えば、EV購入時に国の補助金に上乗せしてもらえる東京都独自の補助金は外せません。

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ぜひ、他の政策もチェックしてみましょう。

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