あのEV・PHVの補助金額は?ほぼ全車種まとめ【最新版】

EVには「環境にやさしい」などのメリットがありますが、初期費用が高い場合が多いです。
そこで、国は、EVとガソリン車との価格差を大幅に縮めるために、ある補助金を用意しています。
それがCEV補助金です。
現在(2024年度)、EV等を購入する際には、最大85万円のCEV補助金をもらえます。
そんなCEV補助金ですが、
対象となる車や補助金の額が、毎年更新されている のはご存じでしょうか?
「どのような車なら補助金の対象なのか?」
「ある車を買うとどの程度の補助金がもらえるのか」
「誰がどのように申請するのか」
このページを読んでチェックしましょう!
どの車が補助金の対象なの?
補助金の対象となる車は、いくつか種類に分けられます。
あなたが買おうとしている車がこのどれかに当てはまれば、補助金の対象になります。
- 電気自動車(BEV)
- プラグインハイブリッド車(PHEV)
- 燃料電池自動車(FCEV)
- その他(BEV)
BEVとは?
まず、電気自動車(BEV)は、バッテリーにためた電気だけで走る車(Battery Electric Vehicle)、
いわゆるEVです。
ガソリンを全く使わない代わりに、専用ケーブルで充電した電気で走ります。
日産のリーフ・サクラや、テスラ車、BYD車がこれにあたります。

写真はNISSAN MOTER CO, LTD. CC-BY-NC-2.0
PHEVとは?
次に、プラグインハイブリッド車(PHEV)は、通常のハイブリッド車と、BEVとの中間のような車です。
三菱のアウトランダーPHEV、トヨタのプリウスPHVがこれにあたります。

写真は、Mario Duran-Ortiz
通常のハイブリッド車と異なり、外から充電でき(プラグイン)、電気自動車として走ることが可能で、
通常の電気自動車と異なり、ガソリンを給油して走ることも可能です。
このように、ガソリン車とEVの性質を両方含む車ですが、
代わりに価格はやや高めになっています。
FCEVとは?
燃料電池自動車(FCEV)はガソリンの代わりに、水素で走る自動車です。
ガソリンスタンドの代わりに、水素ステーションで給油します。
トヨタのMIRAIが代表例です。
価格はEVよりもさらに高く、水素ステーションもまだ少ないので、とても珍しい車です。
再生可能エネルギーで製造された水素を使うなら、走行時の排出量がゼロになるので、補助金の対象になっています。
その他(小型車など)
CEV補助金の対象になるのは、乗用車だけではありません。
貨物車や、ミニカーや、二輪車にも電気で走るものがあり、それぞれ補助の対象になっています(今回は割愛します)。
【注意】補助金の対象「ではない」車
プラグインハイブリッドではない、通常のハイブリッド車はCEV補助金の対象ではありません。
バッテリーを充電するためだけにエンジンがあるような日産ノートも、
プラグイン(外から充電)できないので、補助金の対象外です。
エコカー減税は受けられるので、全く優遇措置がない訳ではありませんですが、
CEV補助金は受け取れないので注意が必要です!
また、クリーンディーゼル車も2023年度からCEV補助金の対象外になりました。
また、中古車が補助金の対象外であることにも注意が必要です。
EVの新規需要を増やすための補助金なので、対象は新車のみだということでしょう。
その代わり、EVの中古車価格は良くも悪くも安く、新車の購入分から補助金分を差し引いた額を超えることはまずありません。
代表的な車種の補助金
補助金の額は最大85万円ですが、
車種やグレードによって補助金の額は異なっています(価格や補助金は2024年度時点です)。
例えば、日産サクラ(227万円~ )の補助金は 55万円

写真はNISSAN MOTER CO, LTD. CC-BY-NC-2.0
テスラのモデル3(510万円~)の補助金は 65万 (一部グレードは85万円)

写真は Mike Fonseca
トヨタ プリウスPHEV(390万円~)の補助金は 55万円になっています。

EVの車種と補助金額
人気や注目度が高い車種については専用の解説サイトを作ったので参照してください。
そうでない車種の補助金額も書きましたが、
それはこちらのファイルをAIに読み込ませたもの。
いくつか抜けがあるので、必ず元ファイルをチェックしてください。
また令和6年度の情報です。
日本メーカーのBEV一覧と補助金額
トヨタ自動車
- bZ4X(補助金解説はこちら)
日産自動車
ホンダ
- Honda e
- N-VAN e: (補助金解説はこちら)
スバル
- SOLTERRA (65万円)
マツダ
- MX-30 EV MODEL Retro Sports Edition (45万円)
三菱自動車
- eKクロス EV(補助金解説は こちら)
- ミニキャブ EV(55万円)
- ミニキャブ・ミーブ (55万円)
レクサス
- UX 300e (85万円)
- RZ450e (85万円)
海外メーカーのBEV一覧と補助金額
アウディ
- e-tron GT quattro 36万円
- Q4 e-tron 65万円
- Q8 e-tron 65万円
Jeep
- アベンジャー Altitude 65万円
シトロエン
- E-C4 SHINE 45万円
ジャガー
- I-PACE 12万円
テスラ
- モデル3(補助金解説は こちら)
- モデルS 52万円
- モデルX 52万円
- モデルY 65万円
ビー・エム・ダブリュー(BMW)
- i4 eDrive40 65万円
- i5 eDrive40 M Sport 65万円
- i7 xDrive60 Excellence 52万円
- iX xDrive40 52万円
- iX1 xDrive30 M Sport 65万円
- iX3 M Sport 65万円
BYD
Hyundai
- KONA 45万円
- IONIQ 5 45万円
FIAT
- 600e 65万円
- 500e 55万円
フォルクスワーゲン
- ID.4(補助金解説は こちら)
プジョー
- e-208 GT 55万円
- e-2008 GT 55万円
ポルシェ
- Taycan Turbo S 52万円
ボルボ
- C40 65万円
- EX30(補助金解説は こちら)
- XC40 65万円
メルセデス・ベンツ
- EQA 250+ 65万円
- EQB 250 65万円
- EQC 400 4MATIC 52万円
- EQE 350+ 52万円
- EQS 450+ 52万円
ロールスロイス
- スペクター 52万円
日本メーカーのPHEV一覧と補助金額
トヨタ
- センチュリー 44万円
- ハリアー Z 55万円
- RAV4 Z 55万円
- アルファード Executive Lounge(補助金解説はこちら)
- ヴェルファイア Executive Lounge 44万円
- プリウス(補助金解説はこちら)
マツダ
- MAZDA MX-30 Rotary-EV 55万円
- MAZDA CX-60 55万円
- MAZDA CX-80 55万円
三菱
レクサス
- NX450h+ 55万円
- RX450h+ 55万円
海外メーカーのPHEV一覧と補助金額
アウディ
- A8 60 TFSI e quattro 36万円
- Q5 60 TFSI e quattro Grand Touring limited 36万円
BMW
- 530e 55万円
- 330e 55万円
- M5 36万円
- X3 xDrive 30e M Sport 55万円
- X5 xDrive 50e M Sport 36万円
- X5 xDrive 45e M Sport 36万円
- XM 36万円
メルセデス・ベンツ
- A 250 e 55万円
- A 250 e セダン 55万円
- C 350 e スポーツ 44万円
ポルシェ
- Cayenne E-Hybrid:20万円
- Cayenne E-Hybrid Coupe:20万円
- Cayenne S E-Hybrid:20万円
- Cayenne S E-Hybrid Coupe:20万円
- Cayenne Turbo E-Hybrid:20万円
- Cayenne Turbo E-Hybrid Coupe:20万円
- Panamera 4 E-Hybrid:20万円
- Panamera 4S E-Hybrid:20万円
- Panamera Turbo E-Hybrid:20万円
- Panamera Turbo S E-Hybrid:20万円
ボルボ
- S60 Recharge Ultimate T6 AWD plug-in hybrid:35万円
- S90 Recharge Ultimate T8 AWD plug-in hybrid:28万円
- V90 Recharge Ultimate T8 AWD Plug-in hybrid:28万円
- XC60 Recharge Ultimate T6 AWD plug-in hybrid:35万円
- XC90 Recharge Ultimate T8 AWD plug-in hybrid:28万円
ジャガー
- E-PACE R-Dynamic HSE:12万円
シトロエン
- C5 AIRCROSS SUV PLUG-IN HYBRID:45万円
DS
- DS 7 E-TENSE:45万円
- DS 9 E-TENSE:55万円
- DS 4 E-TENSE:45万円
プジョー
- 3008 GT HYBRID:45万円
- 3008 GT HYBRID4:45万円
- 308 GT HYBRID:55万円
- 308 SW GT HYBRID:55万円
- 408 GT HYBRID:45万円
- 508 GT HYBRID:45万円
- 508 SW GT HYBRID:45万円
- 508 SW GT HYBRID4:45万円
フォルクスワーゲン
- Passat eHybrid:55万円
ジープ
- グランドチェロキー:36万円
- ラングラー アンリミテッドルビコン:36万円
- レネゲード:45万円
- アップランド 4xe:45万円
- リミテッド 4xe:45万円
- トレイルホーク 4xe:45万円
誰がどう申請するの?
申請は基本的に、ディーラーに代行してもらう場合が多いですが、
自身で申請することもあります。
特にテスラなどオンライン販売が主のメーカーの場合には、、補助金を自分で申請することも珍しくありません。
自分で申請する場合には、テスラ車を実際に購入した方の記事が参考になります。
補助金を受け取ると売却できないって本当?
CEV補助金には3・4年の保有義務があります。
つまり、補助金を受け取ると、原則、その車を3・4年売ってはいけないということです。
ただし、あくまで原則なので、
手続きを踏んで、補助金を返納すれば売れますし、
過失のない事故や災害で走行不能になった場合には補助金の返納は必要ありません。
補助金をどの程度返納する必要があるのか、どんな手続きを踏む必要があるかは、
公式サイトの情報を確認してください。
海外EVの補助金について
なお、2024年度の補助金では、
中国(BYD)・韓国(ヒョンデ)のEV補助金が減額されました。
2024年(令和6年度)の補助金制度では、
車自体の性能だけでなく、充電器の設置数や地域との連携など各メーカーのEV社会への貢献度に応じて補助金額が決まるからです。
結果として、新参の海外メーカーの補助金は低め、日本メーカーが高め、フォルクスワーゲンなどの古参の海外メーカーはその中間になりました。
EVの補助金についてもっと知りたい人は?
このサイトで触れなかった車の補助金額については
CEV補助金公式サイト から確認することができます。
また、CEV補助金に加えて、
自治体独自の補助金がもらえる場合があります。
このサイトからチェックしてみてください。